
9.加入企業・受給者の声
加入企業の声
〇
昔は、何故建退共は必要なのだろうかと思っていました。
建退共加入以前は、会社として保険会社を通じて退職金積立制度に加入していましたが、
あるとき保険会社に経営悪化の情報が流れ保険を中途解約して
社員にお金を払ったのを覚えています。
そのころ私も常務になりいろんな資料を取り寄せ考えた結果、会長とも相談して、
建退共の証紙を社員の就労とともに1日1枚貼っていこうということになりました。
30年積み立てれば結構な額になるという考えで始まり現在に至っています。
おかげさまで退職金のトラブルは一件も発生しませんでした。
現在は臨時で働く社員さんも加入していますし、
もともとはそれほど身近な制度ではなかったのですが、現在では大きな信頼を寄せています。
会社はいいときも悪いときもあり、一度にお金を出すということや
退職金計算法を作るのは中小企業にとっては大変な問題ですが、
この制度があることにより大きな悩みが解決されていることは事実です。
(福島県 代表取締役)
〇
当社は電気工事を営む会社として「技術を向上させ社会に貢献」の経営理念の下、
多くの従業員が日々技術の研鑚に努めています。
電気工事という職業は、他の業種と比較しても決して恵まれた労働環境とは言えません。
そのような環境でも当社で働きたい、電気工事の業界で活躍したい、
お客様の力になりたいと強い意志をもって当社の従業員は働いてくれています。
従業員の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
そのような従業員の皆さまの就業条件を少しでも改善したく、建退共制度に加入しています。
既に定年で当社を退職された方々は当社の退職金規定により支払われる退職金のほかに、
建退共からも退職金が支払われていますので悠々自適な定年後の社会生活を
過ごしていることと思います。また事情があり当社を中途退職された方も
建設業で仕事をしている限り、建退共制度を継続して利用できることは
素晴らしい制度であると思います。
当社では新入社員に対して入社後、建退共制度の説明をし、備えることの重要性を説明しています。
これから建設業界を目指す若い世代にとっても建退共制度は素晴らしい制度であると思います。
勤労者に対して益々の充実を願っています。
(埼玉県 代表取締役)
〇
当社は私で二代目の社長で、地元に密着しながら二十年努めてまいりました。
建設業は外仕事が殆どのため自然環境に左右されがちな大変な業界であります。
昼間現場で夜は書類整理と勤務時間も長く、若い人が長続きしないというのが悩みでした。
その様な状態では業界がだめになると思い、当時の先代は従業員が長く勤めて
退職後安心して生活できる様に建設業退職金共済制度にいち早く加入させていただきました。
この制度のいちばん良い点は職場を変わった場合も継続していける事や
退職理由が自己都合であっても確実に安全に手続きができる点などで、
労働者には大変喜んでいただいております。
現在建設業は、新しい3K というキャッチフレーズのもと休日が多い、給料が高い、
よって希望が持てる業界であるという福利厚生に厚い業界になろうとしています。
(岐阜県 代表取締役)
〇
先代である私の父が創業してからこの歴史ある町で建設業として災害に備え
地域社会に貢献する事を社員一同の目標としております。
建設業退職金共済には加入し今年で47年目を迎えますが先代は
「従業員は退職してからも大切な家族である」とよく言っていました。
私自身もその考えを踏襲しており、退職後も従業員の幸福を祈ってやみません。
毎年の様に災害が続く昨今、社会の安全を守るのは建設業の大切な役割であるため、
少子高齢化が進む中新規入職者を確保するのは業界全体の課題であり、
建設業退職金共済制度により退職金が確保されることは、
若手入職者へのアピールポイントにもなるので今後益々、
この制度が充実し発展していくことを祈念いたします。
(奈良県 代表取締役)
受給者の声
〇
私が建設業に就業した当時は、建退共証紙代が60円でした。
それから現在の310円に至るまでに6回見直されその都度ベースアップされましたが
退職金として頂いた額は十分なものではありませんでした。
そこでこのところ話題になっておる老後二千万円問題です。
退職金に年金、まして預貯金等があれば良いのですがその様な家庭ばかりとは限らず私は、
如何にしても70歳位までは働かねばと老体に鞭打ちながらの生活が続いています。
建設業退職金制度が充実してきたとは言えまだまだ他の業種に比べたら低いように思います。
今後この業界を支える若い力が将来に希望が持てる様に又、
建設業は素晴らしい、退職金も安定していて安心して働けると思われる様、
建設業従事希望者が増えるようにさらなる建退共の充実を望みます。
そして老後65歳で退職しても安心して暮らせる様に一建設業に携わったものとして希望します。
(静岡県 退職金受給者の方)
〇
私は、数年前まで左官職として働いていました。
この建設業退職金共済制度に加入したきっかけは、
昭和四十年に、以前より加入していた同業者の組合で、
「私達職人には社会保障がないので、一人親方でも加入できる制度があればいいよね。」と
相談しましたら、組合長さんは、「少し時間はかかると思うが調べてみるから。」と言い
この制度のことを調べてくれました。
制度に加入するには、一人親方でも任意の組合を作れば加入できるということでしたので、
私たちの組合でも早速任意組合を作り皆で加入しました。
加入していた先輩も退職金を受給する人が出てくる中で
「この制度に入っていて良かった。大変助かる。」という話を多く聞きました。
私も未加入の仲間に加入を勧めました。若い人はもちろんですが、五十代で加入した人もいました。
私も退職金を受給し、「この退職金制度に加入していて良かった。」とつくづく思いました。
制度を調べて任意組合を作った当時の組合長さんをはじめ、役員の皆様に感謝するばかりです。
今後も建設業退職金共済制度が充実し、
建設業界で働く若い人たちが安心して仕事に専念できる制度として発展することを願っております。
(長野県 退職金受給者の方)
〇
私は四十六年間、舗装会社でオペレータ―として勤務してきました。
この舗装会社は業界のトップクラスで、全国に支店や営業所があります。
私は正社員ではなく契約社員として勤務いたしました。
出社時間がまちまちで、朝四時五時はざらでした。休日出勤も当たり前でした。
家庭を顧みることも少なく、仕事一筋でやってきました。
途中何度か転職も考えましたが、家族や上司に恵まれ定年まで勤めることができました。
私が勤めていた所は従業員が少なく、私のような待遇の人がほとんどです。
近年は働き方改革で福利厚生等が整い、若い人が徐々に入ってくるようになりました。
定年を迎える時に退職金の説明を受け、実際に受給すると、その金に驚きました。
思っていた金額よりもはるかに多く、大変嬉しく思っております。
老後は夫婦で二千万円必要な時代と云われており、
この退職金はその一助となり大変ありがたく妻も喜んでおります。
今の時代は私達の若い頃と比べると大変厳しい時代となっておりますが、
建退共に加入している会社に感謝して頑張ってもらいたいと思っております。
(大分県 退職金受給者の方)